Angular queryParams 取得

Angular queryParams 取得: URL パラメータを理解し活用する方法

この記事では、Angular を使用してクエリパラメータを取得し、URL 内のデータをどのように処理するかについて詳しく説明します。Angular のルーティングとクエリパラメータの管理について学び、動的なデータをアプリケーションに取り込むための実践的なアプローチを習得できます。

クエリパラメータの取得と利用

Angular の Router モジュールを使用して、クエリパラメータを取得する方法を解説します。以下は、クエリパラメータを取得する基本的なコード例です。


import { Component, OnInit } from '<@angular/core>';
import { ActivatedRoute } from '<@angular/router>';

@Component({
    selector: 'app-example',
    templateUrl: './example.component.html',
    styleUrls: ['./example.component.css']
})
export class ExampleComponent implements OnInit {
    queryParamValue: string | null = null;

    constructor(private route: ActivatedRoute) {}

    ngOnInit(): void {
        this.route.queryParams.subscribe(params => {
            this.queryParamValue = params['paramName'];
        });
    }
}

上記のコードでは、ActivatedRoute を使用してクエリパラメータにアクセスしています。ngOnInit() ライフサイクルフックでクエリパラメータを監視し、値を取得します。

クエリパラメータの利用例

クエリパラメータは、ユーザーの要求に応じたデータのフィルタリングやソート、ページネーションなどに役立ちます。下記の表は、一般的なクエリパラメータの例を示しています。

パラメータ名	説明	例
search	検索キーワード	/search?search=angular
page	ページ番号	/items?page=2
sort	ソート順	/products?sort=price_asc

Router.navigate でクエリパラメータを使用する

Router.navigate メソッドを使ってクエリパラメータを渡す方法を説明します。queryParams オブジェクトを使って1つ以上のクエリパラメータを設定し、生成される URL の形式を確認します。


import { Router } from '@angular/router';

constructor(private router: Router) {}

navigateWithQueryParams() {
  this.router.navigate(['/path'], { 
    queryParams: { 
      param1: 'value1', 
      param2: 'value2' 
    } 
  });
}

このコードでは、パス "/path" に param1=value1 と param2=value2 というクエリパラメータを付加してナビゲートします。生成される URL は次のようになります:

例: https://example.com/path?param1=value1&param2=value2

queryParamsHandling を使用したクエリパラメータの保持またはマージ

ルーティングの際、クエリパラメータをどのように扱うかを queryParamsHandling 属性で制御できます。ここでは、そのオプションについて説明します。

preserve

'preserve' オプションを使用すると、ルーティングの際に既存のクエリパラメータをすべて保持します。


this.router.navigate(['/path'], { 
  queryParamsHandling: 'preserve' 
});

merge

'merge' オプションは、現在のクエリパラメータに新しいクエリパラメータをマージします。キーが同じ場合は新しい値で上書きされます。


this.router.navigate(['/path'], { 
  queryParams: { param3: 'newValue' },
  queryParamsHandling: 'merge' 
});

この例では、現在のクエリパラメータに param3 が追加され、既存のクエリパラメータが保持されます。

RouterLink でクエリパラメータを使用する

テンプレートで RouterLink 指令を使い、クエリパラメータをバインドしてページ遷移を行います。


<a [routerLink]="['/path']" [queryParams]="{ param1: 'value1', param2: 'value2' }">
  パラメータ付きでナビゲート
</a>

queryParamsHandling オプションも使用できます。

クエリパラメータ値へのアクセス

コンポーネントでクエリパラメータを取得するには、ActivatedRoute の queryParams プロパティを使用します。これは Observable オブジェクトとして取得できます。


import { ActivatedRoute } from '@angular/router';

constructor(private route: ActivatedRoute) {}

ngOnInit() {
  this.route.queryParams.subscribe(params => {
    console.log(params['param1']); // 'value1'
  });
}

また、filter 演算子を使用して特定のクエリパラメータを抽出することも可能です。

ParamMap を使用したクエリパラメータの取得

queryParamMap を使うと、ParamMap オブジェクトとしてクエリパラメータを取得できます。これにより、キーと値のペアとしてクエリパラメータを簡単に処理できます。


this.route.queryParamMap.subscribe(paramMap => {
  const param1 = paramMap.get('param1'); // 'value1'
  const allParams = { ...paramMap.keys }; // 展開演算子で全てのパラメータを取得
});

この方法を使うと、クエリパラメータを効率的に扱うことができます。

まとめ

クエリパラメータは、Angular アプリケーションにおいて重要な役割を果たします。ユーザーの入力に基づいてコンテンツを動的に変更することで、より柔軟でインタラクティブな体験を提供します。これらを適切に管理することで、アプリケーションの利便性を向上させることができます。

参考文献として、以下の記事を挙げます: Angular Routing and Navigation

Q&A

Q1: クエリパラメータはどのようにURLに追加されますか？: A1: URLの末尾に「?」を付け、その後に「param=value」という形式で追加されます。
Q2: 同じクエリパラメータが複数ある場合、どうなりますか？: A2: 同じ名前のパラメータが複数ある場合、最後の値が取得されます。
Q3: クエリパラメータを使用するメリットは何ですか？: A3: クエリパラメータを使用すると、ユーザーの要求に応じた動的なコンテンツ表示が可能になります。また、URLを共有する際に特定の状態を保持するのに役立ちます。

その他の参考記事:angular parameter