font-style font-family 違い

CSS フォントスタイルとフォントファミリー:font-style と font-family の秘密を探る

CSS フォントスタイルとフォントファミリー:font-style と font-family の秘密を探る

この記事では、CSS の `font-style` と `font-family` 属性について詳しく解説し、Web ページのテキストスタイルを制御する方法を分かりやすく説明します。特に、この 2 つの属性の潜在的な違いとよくある誤解に焦点を当て、例を用いながら読者がより深く理解し、応用できるようにします。最終的には、より美しく、プロフェッショナルな Web ページのタイポグラフィを実現することを目指します。

1. font-style:フォントスタイルを定義する

`font-style` 属性は、テキストのスタイルを設定するために使用されます。

1.1 使用可能な値

`font-style` 属性には、次の値を設定できます。

  • `normal`:標準のスタイルです。
  • `italic`:イタリック体にします。文字が右に傾斜します。
  • `oblique`:斜体にします。文字が右に傾斜します。

1.2 italic と oblique の違い

`italic` と `oblique` はどちらも文字を右に傾斜させますが、微妙な違いがあります。

  • `italic` は、イタリック体としてデザインされたフォントを使用します。イタリック体としてデザインされたフォントは、通常、標準のスタイルとは異なる字形を持ち、より優雅で流れるような外観になります。
  • `oblique` は、標準のスタイルのフォントを機械的に傾斜させたものです。そのため、`italic` と比較して、不自然な印象を受けることがあります。

<p style="font-style: normal;">標準のスタイル</p>
<p style="font-style: italic;">イタリック体</p>
<p style="font-style: oblique;">斜体</p>

1.3 font-style がフォントに与える影響

`font-style` 属性は、フォントの種類によって異なる影響を与えます。

  • 一部のフォントは、`italic` と `oblique` の両方のスタイルをサポートしています。
  • 一部のフォントは、`italic` スタイルのみをサポートしています。
  • 一部のフォントは、`oblique` スタイルのみをサポートしています。
  • 一部のフォントは、`italic` と `oblique` のいずれのスタイルもサポートしていません。

フォントが `italic` または `oblique` スタイルをサポートしていない場合は、ブラウザはフォントを機械的に傾斜させて表示します。

2. font-family:フォントファミリーを指定する

`font-family` 属性は、テキストに使用するフォントファミリーを指定します。

2.1 フォントファミリーとは

フォントファミリーは、共通のデザイン要素を持つフォントのグループです。たとえば、「Times New Roman」はセリフフォントファミリーの 1 つです。

2.2 フォントスタック

`font-family` 属性には、複数のフォントファミリーをカンマ区切りで指定できます。これを「フォントスタック」と呼びます。


<p style="font-family: Arial, sans-serif;">このテキストは、Arialフォントで表示されます。Arialフォントが使用できない場合は、sans-serifフォントで表示されます。</p>

ブラウザは、フォントスタックの左から順にフォントを探し、最初に使用可能なフォントを使用します。

2.3 一般的なフォントファミリー

一般的なフォントファミリーには、次のようなものがあります。

フォントファミリー 説明
serif セリフ(線の端に飾りのついた線)を持つフォントです。Times New Roman、Georgia などがあります。
sans-serif セリフを持たないフォントです。Arial、Helvetica、Verdana などがあります。
monospace すべての文字の幅が等しいフォントです。Courier New、Monaco などがあります。
cursive 手書き風フォントです。Brush Script MT、Lucida Handwriting などがあります。
fantasy 装飾的なフォントです。Impact、Luminari などがあります。

2.4 Web フォント

Web フォントを使用すると、Web ページで通常使用できないフォントを使用できます。Web フォントは、Google Fonts などのサービスからダウンロードできます。


<link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Roboto&display=swap" rel="stylesheet">
<p style="font-family: 'Roboto', sans-serif;">Roboto フォントで表示されます</p>

3. font-style と font-family の関係

`font-style` 属性と `font-family` 属性は、相互に影響し合います。

  • `font-style` 属性は、`font-family` 属性で指定されたフォントファミリー内のフォントスタイルを指定します。
  • すべてのフォントファミリーが、すべてのフォントスタイルをサポートしているわけではありません。

Web ページをデザインする際には、`font-style` と `font-family` を組み合わせて、適切なテキストスタイルを作成する必要があります。

4. 実践例:個性的なWebページのタイポグラフィ

`font-style` と `font-family` を使用して、個性的な Web ページのタイポグラフィを作成する方法の例をいくつか紹介します。

4.1 タイトル


<h1 style="font-family: 'Playfair Display', serif; font-style: italic; font-size: 48px;">魅力的なタイトル</h1>

この例では、`Playfair Display` フォントを使用して、イタリック体で、48px の大きさのタイトルを作成しています。

4.2 本文


<p style="font-family: 'Roboto', sans-serif; font-size: 16px; line-height: 1.5;">読みやすい本文</p>

この例では、`Roboto` フォントを使用して、16px の大きさで、行の高さを 1.5 に設定した本文を作成しています。

5. まとめ

この記事では、`font-style` と `font-family` 属性について詳しく解説しました。これらの属性を理解し、適切に使用することで、Web ページのタイポグラフィを向上させることができます。

QA

Q1: font-style: oblique; は、すべてのブラウザで同じように表示されますか?

A1: いいえ、`font-style: oblique;` は、ブラウザやオペレーティングシステムによって異なる場合があります。一部のブラウザでは、`italic` と `oblique` の違いを明確に区別していない場合があります。

Q2: Web フォントを使用する際の注意点は?

A2: Web フォントを使用する際は、ページの読み込み速度に影響を与える可能性があることに注意する必要があります。Web フォントは、通常、外部サーバーから読み込まれるため、ページの読み込みが遅くなる可能性があります。

Q3: フォントの組み合わせに関するヒントはありますか?

A3: フォントを組み合わせる際には、コントラストをつけることが重要です。たとえば、タイトルにはセリフフォント、本文にはサンセリフフォントを使用するなど、異なるスタイルのフォントを組み合わせると、読みやすく、視覚的に魅力的なタイポグラフィを作成できます。

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