setTimeoutを取り消すには?

setTimeoutを取り消すには?

JavaScriptにおいて、setTimeout()関数は指定時間後に一度だけコードを実行するための強力なツールです。しかし、状況によっては設定したタイマーをキャンセルする必要がある場合もあります。この記事では、setTimeout()によって設定されたタイマーをキャンセルする方法、具体的にはclearTimeout()関数の使い方について詳しく解説します。

setTimeout() の仕組み

setTimeout()関数は、指定した時間が経過した後に関数を呼び出すタイマーを設定するために使用されます。この関数は、タイマーを一意に識別するIDを返します。このIDは、タイマーをキャンセルするために使用されます。

const timeoutID = setTimeout(function() {
  console.log("5秒後に表示されます");
}, 5000);

上記の例では、setTimeout()関数は5秒後にコンソールに"5秒後に表示されます"というメッセージを表示する関数を呼び出します。timeoutID変数には、このタイマーを識別する一意のIDが格納されます。

clearTimeout() を使用してタイマーをキャンセルする

setTimeout()によって設定されたタイマーをキャンセルするには、clearTimeout()関数を使用します。この関数は、キャンセルするタイマーのIDを引数として受け取ります。

clearTimeout(timeoutID);

この例では、clearTimeout()関数はtimeoutID変数に格納されているタイマーIDを使用してタイマーをキャンセルします。タイマーがキャンセルされると、指定された関数は実行されません。

clearTimeout() の使用例

clearTimeout()関数の典型的な使用例としては、ユーザーが特定のアクションを実行する前にタイマーをキャンセルするケースが挙げられます。例えば、ユーザーがボタンをクリックする前にタイマーをキャンセルする場合などです。

const timeoutID = setTimeout(function() {
  console.log("5秒後に表示されます");
}, 5000);

const button = document.getElementById("myButton");
button.addEventListener("click", function() {
  clearTimeout(timeoutID);
  console.log("タイマーはキャンセルされました");
});

この例では、ボタンがクリックされると、clearTimeout()関数が呼び出されてタイマーがキャンセルされます。結果として、"5秒後に表示されます"というメッセージはコンソールに表示されません。

setTimeout() と clearTimeout() の注意点

  • setTimeout()関数は、タイマーが設定された時点でのコールスタックの状態を保持します。これは、タイマーが実行される際に、コード内の変数の値が変わっている可能性があることを意味します。
  • clearTimeout()関数は、既に実行されたタイマーに対しては効果がありません。

まとめ

clearTimeout()関数は、setTimeout()関数と組み合わせて使用することで、JavaScriptのタイマーを効果的に管理することができます。タイマーをキャンセルする必要がある場合は、clearTimeout()関数の使い方を理解しておくことが重要です。

参考資料

よくある質問

質問 回答
clearTimeout() を複数回呼び出すことはできますか? はい、同じ timeoutID を指定して clearTimeout() を複数回呼び出しても問題ありません。2回目以降の呼び出しは無視されます。
setTimeout() を使って定期的に処理を実行するにはどうすればよいですか? setTimeout() を使って定期処理を実装することは可能ですが、setInterval() を使用することをお勧めします。setInterval() は、指定した間隔で関数を繰り返し実行します。
setTimeout() の代わりに requestAnimationFrame() を使用するケースはありますか? アニメーションや視覚的な効果を実装する場合は、setTimeout() の代わりに requestAnimationFrame() を使用することをお勧めします。requestAnimationFrame() は、ブラウザのリフレッシュレートと同期して関数を呼び出すため、より滑らかなアニメーションを実現できます。

その他の参考記事:jquery setinterval