JavaScript 変数に使用できる文字
この記事では、JavaScript の変数の命名規則について詳しく説明します。具体的には、使用できる文字、推奨される命名規則、避けるべき文字と命名方法について解説し、より読みやすく、保守しやすいコードを書くためのヒントを提供します。
1. JavaScript データ型と変数
JavaScript は、数値、文字列、真偽値など、さまざまな種類のデータを扱うことができます。これらのデータは、それぞれに対応するデータ型を持ちます。変数は、これらのデータを格納するための容器です。
let age = 25; // 数値
let name = "太郎"; // 文字列
let isStudent = true; // 真偽値
2. 変数命名規則
JavaScript の変数名は、以下の規則に従う必要があります。
- 大文字と小文字は区別されます(`name` と `Name` は異なる変数です)。
- 変数名は、英字(`a-z` または `A-Z`)、ドル記号(`$`)、またはアンダースコア(`_`)で始まる必要があります。
- 変数名の残りの部分には、英字、数字、ドル記号、アンダースコアを使用できます。
以下は、有効な変数名の例です。
let myVariable;
let _privateVar;
let $special;
let firstName;
let age25;
3. 推奨される命名規則
より読みやすく、保守しやすいコードを書くために、以下の命名規則に従うことを推奨します。
- キャメルケースを使用する:変数名に複数の単語が含まれる場合は、キャメルケース(`myVariableName`)を使用します。最初の単語は小文字で始め、以降の単語の最初の文字は大文字にします。
- 記述的な変数名を使用する:変数の用途を明確に表す変数名を使用します。たとえば、`userName` は `u` よりもわかりやすい変数名です。
- 定数には大文字を使用する:変更されない値を表す変数(定数)には、すべて大文字を使用します。単語間はアンダースコアで区切ります(例:`MY_CONSTANT`)。
4. 避けるべき文字と命名方法
以下の文字と命名方法は避けるべきです。
- JavaScript の予約語を変数名として使用しない:`for`、`while`、`if` などの予約語は、変数名として使用できません。
- 紛らわしい文字の使用を避ける:数字の `0` と英字の `O`、数字の `1` と英字の `l` など、紛らわしい文字の使用は避けてください。
5. まとめ
この記事では、JavaScript の変数の命名規則について説明しました。適切な命名規則に従うことで、コードの可読性と保守性を向上させることができます。
参考文献
JavaScript 変数命名規則 FAQ
Q1: JavaScript で使用できない変数名にはどのようなものがありますか?
A1: JavaScript の予約語(for, if, else など)、数字から始まる変数名、空白やハイフンを含む変数名は使用できません。 また、ドル記号($)とアンダースコア(_)以外記号も使用できません。
Q2: 変数名に日本語は使用できますか?
A2: はい、使用できます。ただし、ブラウザや環境によっては、正常に動作しない場合があるので、推奨されません。 変数名には、英数字とアンダースコア(_)、ドル記号($)の利用をお勧めします。
Q3: const と let の使い分け方を教えてください。
A3: 再代入を行わない値を定義する場合は const を、再代入を行う可能性がある値を定義する場合は let を使用します。 const は定数、let は変数を宣言する際に使用します。
その他の参考記事:JavaScript 変数