JavaScriptにおけるfunction()とは?
JavaScriptでWebサイトやウェブアプリケーションに動きをつけたり、動的な処理を加えたりするためには、プログラムを書く必要があります。そのプログラムの基本となる要素の一つが「関数(function)」です。この記事では、JavaScriptにおける`function()`について、具体的な例を交えながら解説していきます。
関数(function)の基礎
関数(function)とは、一言でいうと「様々な処理を1つにまとめて、名前をつけることができるもの」です。料理のレシピに例えると、レシピ自体が関数、材料が引数、完成した料理が戻り値と考えることができます。例えば、「カレーを作る」という関数があるとします。この関数は、肉、野菜、カレールーなどの材料(引数)を受け取り、調理という処理を行った結果、カレーという料理(戻り値)を返します。
JavaScriptでは、関数は以下の様な構文で定義します。
function 関数名(引数1, 引数2, ...) {
// 処理内容
return 戻り値; // 戻り値は省略可能
}
具体的な例を見てみましょう。例えば、2つの数値を足し算する関数`add()`は、以下のように定義できます。
function add(a, b) {
return a + b;
}
この関数`add()`は、引数として2つの数値(`a`と`b`)を受け取り、それらを足し算した結果を戻り値として返します。関数を呼び出すには、関数名に続けて括弧`()`を付け、その中に引数を渡します。
let result = add(3, 5); // resultには8が代入される
console.log(result); // コンソールに8が表示される
関数を用いるメリット
関数を用いることには、多くのメリットがあります。
メリット | 説明 |
---|---|
コードの再利用性向上 | 一度定義した関数は、プログラムのどこからでも何度でも呼び出すことができます。これにより、同じ処理を何度も書く必要がなくなり、コードの重複を減らすことができます。 |
コードの可読性向上 | 複雑な処理を関数にまとめることで、プログラム全体の構造が分かりやすくなります。また、関数名によって処理内容を推測できるため、コードの可読性が向上します。 |
バグ発生率の低下 | 処理が関数として独立しているため、特定の関数に問題があった場合でも、他の部分に影響を与えにくくなります。また、修正もその関数内だけで済むため、バグ発生率の低下に繋がります。 |
様々な関数の定義方法
JavaScriptでは、上記で紹介した方法以外にも、様々な方法で関数を定義することができます。
関数式
const add = function(a, b) {
return a + b;
};
アロー関数
const add = (a, b) => a + b;
まとめ
この記事では、JavaScriptにおける`function()`について解説しました。関数は、プログラムを効率的に開発していく上で欠かせない要素です。この記事を参考に、JavaScriptの関数をマスターしてください。
参考資料
よくある質問
Q1. 関数の中で定義した変数は、関数の外から参照できますか?
A1. いいえ、参照できません。関数の中で定義した変数は、その関数内でのみ有効な「ローカル変数」となります。
Q2. 関数は、別の関数の引数として渡すことはできますか?
A2. はい、可能です。関数を別の関数の引数として渡すことを、「コールバック関数」と呼びます。
Q3. 関数を作成する際に、引数や戻り値は必須ですか?
A3. いいえ、必須ではありません。引数や戻り値がない関数も作成できます。その場合は、関数の定義時に引数リストを空にするか、`return`文を省略します。
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