JavaScriptのif文とは?
if文は、JavaScriptでもっとも利用されている条件分岐の手法です。 プログラムを実行する際に、特定の条件を満たしているかどうかによって、処理を分岐させたい場合に利用します。
基本構文
if文の基本的な構文は以下の通りです。
if (条件式) {
// 条件式が真(true)の場合に実行される処理
}
条件式には、比較演算子や論理演算子を用いた式を記述します。 条件式の評価結果が真(true)だった場合に、中括弧({ })で囲まれた処理が実行されます。
else文
if文にelse文を組み合わせることで、条件式が偽(false)だった場合の処理を記述することができます。
if (条件式) {
// 条件式が真(true)の場合に実行される処理
} else {
// 条件式が偽(false)の場合に実行される処理
}
else if文
複数の条件分岐を行いたい場合は、else if文を用います。
if (条件式1) {
// 条件式1が真(true)の場合に実行される処理
} else if (条件式2) {
// 条件式1が偽(false)で、条件式2が真(true)の場合に実行される処理
} else {
// いずれの条件式も満たさない場合に実行される処理
}
比較演算子
条件式には、比較演算子を用いることができます。 比較演算子は、2つの値を比較し、その結果を真偽値(trueまたはfalse)で返します。
演算子 | 説明 |
---|---|
=== | 厳密な等価比較 (データ型も含めて等しいかどうか) |
!== | 厳密な非等価比較 (データ型も含めて等しくないかどうか) |
> | 左辺が右辺より大きい場合にtrue |
< | 左辺が右辺より小さい場合にtrue |
>= | 左辺が右辺以上の場合にtrue |
<= | 左辺が右辺以下の場合にtrue |
論理演算子
複数の条件式を組み合わせたい場合は、論理演算子を用います。
演算子 | 説明 |
---|---|
&& | 論理積 (AND) - 両側の条件が両方とも真の場合にtrue |
|| | 論理和 (OR) - どちらか一方の条件が真の場合にtrue |
! | 論理否定 (NOT) - 条件式の結果を反転させる |
使用例
以下は、if文を用いた簡単なプログラムの例です。
<script>
const score = 80;
if (score >= 90) {
console.log("優秀です!");
} else if (score >= 70) {
console.log("よくできました!");
} else if (score >= 60) {
console.log("もう少し頑張りましょう!");
} else {
console.log("頑張りましょう!");
}
</script>
このプログラムでは、変数scoreに代入された値によって、出力されるメッセージが変わります。
参考文献
- <a href="https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Statements/if...else">MDN Web Docs: if...else - JavaScript | MDN</a>
よくある質問
Q1: if文は何回でも使用できますか?
A1: はい、if文はプログラム内で必要なだけ使用することができます。 複雑な条件分岐を実現するために、if文をネストすることも可能です。
Q2: if文の中で変数を宣言することはできますか?
A2: はい、if文のブロック({ }で囲まれた部分)の中で変数を宣言することができます。 ただし、その変数は宣言されたブロック内でのみ有効です。
Q3: if文の条件式に変数を用いることはできますか?
A3: はい、if文の条件式に変数を用いることができます。 変数の値によって、条件式の評価結果が変わるため、プログラムの動作を動的に変更することができます。
その他の参考記事:JavaScript の条件文