HTMLのバージョンを確認する方法
Webページを作成する際に、使用しているHTMLのバージョンを知ることは重要です。HTMLのバージョンによって、使用できるタグや属性、ブラウザの対応状況などが異なるためです。
この記事では、HTMLのバージョンを確認する方法について解説します。
DOCTYPE宣言でバージョンを確認する
HTMLのバージョンは、ソースコード内の「DOCTYPE宣言」で確認できます。DOCTYPE宣言は、HTML文書の冒頭に記述され、文書のタイプとバージョンをブラウザに伝える役割を担います。
HTML4のDOCTYPE宣言
HTML4のDOCTYPE宣言は、下記のように記述されます。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
上記の例では、"HTML 4.01 Transitional"という部分がHTMLのバージョンを表しています。
HTML4には、下記のようなDOCTYPE宣言の種類があります。
DOCTYPE宣言 | 説明 |
---|---|
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd"> |
厳密なHTML 4.01 |
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd"> |
移行用のHTML 4.01 (推奨) |
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd"> |
フレームセットを使用するHTML 4.01 |
HTML5のDOCTYPE宣言
HTML5のDOCTYPE宣言は、下記のように非常にシンプルに記述されます。
<!DOCTYPE html>
HTML5では、バージョン番号を記述する必要がありません。
ブラウザの開発者ツールで確認する
HTMLのバージョンは、ブラウザの開発者ツールを使用することでも確認できます。
- 確認したいWebページを開きます。
- ブラウザのメニューから「開発者ツール」を開きます。 (ショートカットキーはブラウザによって異なりますが、多くの場合「F12」キーで開けます)
- 開発者ツールの「Elements」タブを開きます。
- HTMLのソースコードが表示されます。DOCTYPE宣言を確認することで、HTMLのバージョンがわかります。
よくある質問
Q1: DOCTYPE宣言がない場合はどうなりますか?
A1: DOCTYPE宣言がない場合、ブラウザは「互換モード」でWebページを表示します。互換モードでは、古いバージョンのHTMLの仕様に基づいてページがレンダリングされるため、予期しない表示結果になる可能性があります。
Q2: HTMLのバージョンを最新にする必要がありますか?
A2: 可能であれば、HTMLのバージョンは最新のものを使用することが推奨されます。最新のバージョンでは、新しいタグや属性が使用できるため、よりセマンティックでアクセシブルなWebページを作成できます。
Q3: HTML5とHTMLの違いは何ですか?
A3: HTML5は、HTMLの最新バージョンであり、従来のHTMLに比べて、多くの新機能が追加されています。例えば、ビデオやオーディオの再生、ローカルストレージ、地理位置情報の取得などが可能になりました。また、HTML5では、DOCTYPE宣言が簡略化されています。