JavaScriptのデータ型は何型ですか?

JavaScript におけるデータ型

JavaScript は動的型付け言語です。 そのため変数宣言時にデータ型を指定する必要がなく、またスクリプト実行時に必要に応じてデータ型が自動的に変換されます。

基本データ型

JavaScriptには、以下の7つの基本データ型があります。
  1. Number: 数値を表すデータ型です。整数、浮動小数点数、指数表記などが含まれます。
  2. let num1 = 25;         // 整数
    let num2 = 80.5;       // 浮動小数点数
    let num3 = 1e5;       // 指数表記 (100000) 
  3. String: テキストを表すデータ型です。シングルクォート、ダブルクォートのいずれかで囲みます。
  4. let str1 = 'Hello';      // シングルクォート
    let str2 = "World";      // ダブルクォート 
  5. Boolean: 真偽値を表すデータ型です。true または false のいずれかの値を取ります。
  6. let isActive = true;
    let isCompleted = false; 
  7. Null: 意図的に値が空であることを表すデータ型です。
  8. let data = null; 
  9. Undefined: 変数に値が代入されていない状態を表すデータ型です。
  10. let message;        // undefined
    console.log(message); 
  11. Symbol: 一意で不変な値を作成するデータ型です。主にオブジェクトのプロパティキーとして使用されます。
  12. let id = Symbol("id"); 
  13. BigInt: 任意精度の整数を表すデータ型です。非常に大きな整数を扱う場合に使用されます。
  14. let bigInt = 1234567890123456789012345678901234567890n; 

typeof 演算子

`typeof` 演算子を使用すると、データ型を確認することができます。
console.log(typeof 25);          // "number"
console.log(typeof 'Hello');       // "string"
console.log(typeof true);         // "boolean"
console.log(typeof null);         // "object" (注意: null は typeof で "object" となります)
console.log(typeof undefined);    // "undefined"
console.log(typeof Symbol('id')); // "symbol"
console.log(typeof 123n);        // "bigint" 

データ型の変換

JavaScript では、データ型は自動的に変換されることがあります。
let num = 10;
let str = "5";

console.log(num + str);   // "105" (数値 + 文字列は文字列結合となる)
console.log(num - str);   // 5 (数値 - 文字列は数値変換が行われる) 

参照資料

* MDN Web Docs: JavaScript のデータ型とデータ構造 * W3Schools: JavaScript Data Types

よくある質問

Q1. JavaScript で配列はデータ型ですか?

A1. いいえ、JavaScript で配列は `object` データ型の一種です。

Q2. JavaScript で関数はデータ型ですか?

A2. はい、JavaScript で関数は `function` データ型です。

Q3. JavaScript で日付を扱うには?

A3. JavaScript で日付を扱うには、`Date` オブジェクトを使用します。
let today = new Date(); 
console.log(today); 

その他の参考記事:JavaScriptのデータ型