MutationObserver を終了するには？
MutationObserver は、DOM の変更を監視し、変更が発生するたびにコールバック関数を呼び出すことができる便利な API です。しかし、監視が不要になった場合、メモリリークを防ぐために MutationObserver を適切に終了することが重要です。
MutationObserver を終了する方法
MutationObserver を終了するには、 `MutationObserver.disconnect()` メソッドを使用します。このメソッドは、MutationObserver と監視対象の DOM ノードとの接続を切断し、それ以降のコールバック関数の呼び出しを停止します。
const observer = new MutationObserver(callback);
// 監視を開始
observer.observe(targetNode, options);
// 監視を終了
observer.disconnect();
上記コード例では、`observer.disconnect()` を呼び出すことで、`observer` オブジェクトが監視を停止します。これにより、`callback` 関数はそれ以降、DOM の変更に対して呼び出されなくなります。
MutationObserver を終了するタイミング
MutationObserver をいつ終了するかは、アプリケーションのユースケースによって異なります。一般的なシナリオと終了タイミングの例を以下に示します。
| シナリオ | 終了タイミング |
|---|---|
| 特定の要素の一時的な変更を監視する | 変更が検出された後、または一定時間経過した後 |
| ページ上のすべての要素の変更を監視する | ページがアンロードされる直前 (beforeunload イベント内など) |
| JavaScript モジュールのコンテキスト内で使用する | モジュールがアンロードされる際、または監視が不要になったとき |
注意点
- `MutationObserver.disconnect()` を呼び出した後、同じ MutationObserver オブジェクトを使用して再び監視を開始することはできません。監視を再開する場合は、新しい MutationObserver オブジェクトを作成する必要があります。
参考資料
よくある質問
Q1: MutationObserver を終了しないとどうなる？
A1: MutationObserver を終了しないと、監視対象の DOM ノードへの参照が保持され続け、メモリリークが発生する可能性があります。特に、長期間実行されるアプリケーションや、頻繁に DOM 操作を行うアプリケーションでは、メモリリークを防ぐために MutationObserver を適切に終了することが重要です。
Q2: MutationObserver が監視しているすべての DOM ノードを取得することはできますか？
A2: いいえ、MutationObserver が監視している DOM ノードの一覧を取得する API はありません。監視対象のノードは、`MutationObserver.observe()` を呼び出す際に指定する必要があります。
Q3: MutationObserver はパフォーマンスに影響を与えますか？
A3: MutationObserver は、DOM の変更を監視するため、パフォーマンスにわずかな影響を与える可能性があります。ただし、変更の頻度や監視対象の DOM ノードの数によっては、その影響は無視できる程度であることがほとんどです。パフォーマンスが懸念される場合は、監視対象の DOM ノードを絞り込んだり、変更イベントの発生頻度を制限するなどの対策を検討してください。
その他の参考記事:jquery observer