JSのStringとはどういう意味ですか?

JavaScriptにおけるStringとは?

JavaScriptにおけるStringとは?

JavaScriptにおいて、文字列は最も基本的なデータ型のひとつです。数値や真偽値と並んで、プログラムを構成する上で欠かせない要素となっています。この記事では、JavaScriptにおけるString(文字列)型について詳しく解説していきます。

String型とは

String(文字列)型はJavaScriptの基本データ型であり、オブジェクトではありません。しかし、これをオブジェクトとして扱えるようにする為のものが、ビルトインとして組み込まれているStringオブジェクトと呼ばれるものです。

文字列は、ダブルクォーテーション(")またはシングルクォーテーション(')で囲まれた文字の並びとして表現されます。例えば、"こんにちは"や'JavaScript'はどちらも文字列です。


let message = "こんにちは";
console.log(message); // 出力: こんにちは

let language = 'JavaScript';
console.log(language); // 出力: JavaScript

Stringオブジェクト

JavaScriptでは、文字列はプリミティブ型ですが、Stringオブジェクトという特別なオブジェクトも用意されています。Stringオブジェクトは、文字列を操作するための様々なメソッドを提供します。

例えば、文字列の長さを取得するには、`length`プロパティを使用します。


let message = "こんにちは";
console.log(message.length); // 出力: 5

また、文字列を結合するには、`+`演算子を使用します。


let firstName = "太郎";
let lastName = "山田";
let fullName = lastName + firstName;
console.log(fullName); // 出力: 山田太郎

よく使うStringオブジェクトのメソッド

Stringオブジェクトには、文字列操作に便利なメソッドが多数用意されています。以下は、その中でもよく使われるメソッドの例です。

メソッド 説明
charAt(index) 指定されたインデックス位置にある文字を返します。 "Hello".charAt(0) は "H" を返します。
indexOf(searchValue) 文字列の中で、指定された値が最初に出現するインデックスを返します。見つからない場合は -1 を返します。 "Hello World".indexOf("World") は 6 を返します。
substring(startIndex, endIndex) 文字列の開始位置と終了位置を指定して、その部分文字列を返します。 "Hello World".substring(6, 11) は "World" を返します。
toUpperCase() 文字列をすべて大文字に変換します。 "Hello".toUpperCase() は "HELLO" を返します。
toLowerCase() 文字列をすべて小文字に変換します。 "Hello".toLowerCase() は "hello" を返します。
replace(searchValue, newValue) 文字列の中で、指定された値を別の値に置き換えます。 "Hello World".replace("World", "JavaScript") は "Hello JavaScript" を返します。

参考資料

* String - JavaScript | MDN

よくある質問

Q1: 文字列中にシングルクォーテーションやダブルクォーテーションを含めるにはどうすればよいですか?

A1: 文字列中にシングルクォーテーションを含める場合は、文字列全体をダブルクォーテーションで囲みます。逆に、ダブルクォーテーションを含める場合は、文字列全体をシングルクォーテーションで囲みます。


let message1 = "彼は'こんにちは'と言った。";
let message2 = '彼女は"さようなら"と言った。';

Q2: 文字列を数値に変換するにはどうすればよいですか?

A2: `parseInt()`関数または`parseFloat()`関数を使用します。`parseInt()`関数は整数を、`parseFloat()`関数は浮動小数点数を返します。


let num1 = parseInt("10"); // num1 は数値の 10 になります。
let num2 = parseFloat("3.14"); // num2 は数値の 3.14 になります。

Q3: 文字列と数値を結合するにはどうすればよいですか?

A3: `+`演算子を使用します。ただし、数値が文字列として扱われないように注意する必要があります。必要に応じて、`toString()`メソッドを使用して数値を文字列に変換してから結合します。


let age = 20;
let message = "私の年齢は" + age + "歳です。";
console.log(message); // 出力: 私の年齢は20歳です。

その他の参考記事:JavaScriptのswitch文