JavaScript の while
文を停止する方法
JavaScript でループ処理を行う際によく用いられるのが while
文です。 while
文は指定した条件式が真である限り、処理を繰り返し実行します。 しかし、処理を途中で中断したい場合もあります。
break
文でループを抜け出す
while
文の処理を途中で中断したい場合は、 break
文を使用します。 break
文は、 while
文の処理を強制的に終了させます。
break
文の構文
break
文は非常にシンプルで、以下のように記述します。
break;
この break;
文が実行されると、 現在のループ処理を終了し、 while
文の処理から抜け出します。
break
文の使用例
具体的な例として、ユーザーが入力した数値が偶数かどうかを判定するプログラムを考えましょう。 ユーザーが奇数を入力するまで処理を繰り返す while
文を使用し、偶数が入力されたら break
文でループを終了するようにします。
<script>
let isRunning = true;
while (isRunning) {
let input = prompt("数値を入力してください:");
if (input === null) {
// ユーザーがキャンセルボタンをクリックした場合の処理
alert("入力がキャンセルされました。");
break;
}
let number = Number(input);
if (!Number.isNaN(number)) {
if (number % 2 === 0) {
console.log("入力された数値は偶数です。");
break; // 偶数が入力された場合、ループを終了
} else {
console.log("入力された数値は奇数です。再度入力してください。");
}
} else {
console.log("無効な入力です。数値を入力してください。");
}
}
</script>
上記コードでは、 while (true)
で無限ループを作成し、ユーザーが数値を入力するたびに偶数かどうか判定します。 偶数の場合 break
文でループを抜け、奇数の場合はメッセージを表示してループを継続します。
break
文の使用上の注意点
break
文は、while
文だけでなく、for
文やswitch
文など、他の制御構文の中でも使用できます。break
文は、ネストされたループ構造においては、一番内側のループのみを抜け出す効果があります。 外側のループまで抜け出したい場合は、ラベルと組み合わせて使用します。
まとめ
break
文は while
文の処理を途中で中断するための便利な構文です。 ループ処理を制御し、プログラムの流れを思い通りに操作するために、 break
文を効果的に活用しましょう。
参考文献
Q&A
- Q1:
break
文を使わずにwhile
文を終了することはできますか? - A1: はい、条件式が
false
になればwhile
文は終了します。ループ処理の中で条件式の値を変更することで、break
文を使わずにループを終了させることができます。 - Q2:
break
文を使うと処理が中断されますが、変数の値はどうなりますか? - A2:
break
文でループを中断しても、変数の値は保持されます。ループを抜けた後も、変数は中断前の値を保持しています。 - Q3:
break
文とcontinue
文の違いは何ですか? - A3:
break
文はループ処理を完全に終了させますが、continue
文は現在の処理をスキップして次の処理に進みます。ループ自体は継続されます。
その他の参考記事:JavaScriptのwhileループ